2人で1人の藤子クイズ/わかとの

2人で1人の藤子クイズ 〜藤子作品と合作(玉生洋一)

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第6回「わかとの」

今月は『わかとの』(昭和39年「週刊少年マガジン」連載) を取り上げます。

『わかとの』は、FFランド版の奥付を見ても「著者 藤子不二雄A」となっており、 一般に「A作品」として知られています (実際にはあまり世の中に知られているとはいえないですが)。 しかし、実は『オバQ』以上に合作といえる作品なのです。

では、早速クイズです。


【第1問】(初級)
主人公のわかとのは誰が描いていたでしょう?
 (1)安孫子素雄(A) (2)藤本弘(F) (3)石森章太郎


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A作品と言われるくらいだから当然(1)番 ……といきたいところですが違います。

連載初期のキャラクターの描き分けは以下のようになっていました。

  • わかとの:大金持ちの徳川家のぼっちゃん。カッパ頭。 …藤本弘
  • サンスケ:銭湯の息子。ハゲ頭。わかとののライバル。 …安孫子素雄
  • ハッタリ心臓:わかとののおつきのじいさん。伊賀忍者。…石森章太郎
  • ミヨちゃん:サンスケの隣の家に住んでいる美少女。  …石森章太郎

実は、わかとのはもともと『サンスケ』というタイトルで連載が始まっており、 はじめはサンスケの方が主人公で、わかとのは脇役だったのです。 しかし、連載が続くうちにわかとのの方が人気が出たために、 主役が交代したということです。 というわけで答えは(2)でした。

もっとも、続編『怪人わかとの』(昭和42年「ぼくら」連載)では、 わかとのはA先生によって描かれていますし、 『サンスケ』においても少しだけA先生によるわかとのが登場します。


【第2問】(中級)
下記のわかとのに登場するキャラクターはほとんどがAキャラですが、 ひとりだけFキャラが混ざっています。誰でしょう?
 (1)ベラ坊:わかとののお屋敷のお手伝いさんの息子。ハゲ頭。  (2)おじさん:外国帰りのおじさん。ずうずうしく居候を決め込む。  (3)さる:わかとのが山にハイキングに行ったときに出会った猿。  (4)トーキチロー:木下家のおぼっちゃん。実は猿。  (5)きざ夫:木佐家のキザなおぼっちゃん。趣味は音楽と読書。  (6)ゆかり:わかとのが出会ったお姫様のような女の子。男心には無頓着。


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引っ越した後のわかとのの周りには、サンスケの代わりに 魅力的なキャラクターがたくさん登場します。

答えは(3)番。

わかとのにそっくりで間違えられるという役どころなので、 F先生がペンをとったものだと思われます。


【第3問】(上級)
わかとのはあまり多くの言葉を喋ることができません。 下記のうち、わかとのが喋った言葉でないものが一つだけあります。 どれでしょう?

「アー」「ウー」「キー」「ヤー」「ムイーッ」「アヒー」「ネームーレー」「アロハー」「ウイウイ」「ギャオエーッ」「カゼニハルナコーワ」「アヤ〜」「パパ〜」「ウヒハア」「ブー」「ウヒクヒク」「ウフラー」「フホーム」「ムキハーッ」「パンパカパーッ」「ガチャガチャ」「チーン」「ワンプラスワンイコールツー」「543210」「フギース」「シューミー」「ウホン」「トーキチロー」「フーザーケーチャーイーカーンー」「アッホーッ」「ビヨヨーン」「オーバー」「オーケー」「ムシャシャシャ!」「プワーッ」「フンガアー」「ムキャキャのキャー」「ポピー」「アックンアックンチュースケパー」「ホーホケキョ」「おとうさまおかあさまお帰りなさい!」


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わかとのが喋った言葉でないのは「カゼニハルナコーワ」。 実際には「カゼニハコルゲンコーワ」と喋っています。 なぜ喋れたのかは謎です。

どこで喋ったセリフかが全部分かるあなたは、わかとの王の資格十分!

(「月刊藤子MM」1999年10月号に掲載されたものを加筆修正)


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