わさドラ

TV番組藤子藤子WL

目次

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わさ&null;ドラ雑感 〜はじめに〜

2005年4月、アニメ『ドラえもん』の全面リニューアルに伴い、声優、製作陣が一斉に交替した。

「キャラクターの顔が違う」「新しい声に馴染めない」等の批判の声もあるが、私を含めた 原作漫画のファンは、おおむね好意的に受け止めている印象を受ける。 なぜなら、リニューアル後の絵柄は原作により近いものとなっており、その他脚本等も原作のテイストを崩さない姿勢で制作されているからだ。

私自身、いくつかの不満点はあるものの、幼少の頃から慣れ親しんだ原作漫画により近い作品が、この21世紀に美しいハイビジョン映像で鑑賞できることには素直に喜びを感じる。

このページでは、そんなわさドラの各話を見た雑感(覚え書きからとりとめのない空想まで様々)を記していく。

※わさドラ:「水田わさびさんがドラえもんの声を担当するバージョンの『ドラえもん』」の略。 ※点数はアニメわさドラだけに対するものではなく、原作漫画の好き嫌いや完成度も加味した総合評価。 ※抜けている分は折をみて追加します。

各話雑感

勉強べやの釣り堀(3点)〜タイムマシンがなくなった !!(3点)〜思い出せ!あの日の感動(4点)

<新声優さん雑感>

  • ドラえもん 声がキンキンしていて耳障りという意見多し。 私自身は快活な感じが出ていてそれほど悪いとは思わないが、「完全に癒し系ではなくなった」のは確かなようで、それは残念。 一本調子すぎるのはよくないと思うので、のび太と一緒にはしゃぐ場面と落ち着いた意見を言う場面で、もっとメリハリがあればと思う。 原作のドラ(中〜後期)は友達であると同時にのび太のお父さん的な側面も持っていると思うのだが(知識が豊富だったり説教をたれたりして)、幅広い声色でそのような頼もしさも感じさせてくれたらいいのではと思う。
  • のび太 素直な感じが出ていて今回で一番違和感がない。 前ののび太の表情の豊かさには遠く及ばなけれど、それも時間が解決するだろう……などと思えるほどとにかく好感度は高い。

下記の3人は絵柄が違うせいか思ったよりも違和感なし。 今回は出番も少なかったので、今後の登場シーンが楽しみ。

  • しずちゃん:ちゃんと小学生のヒロインっぽい。
  • スネ夫:かわいい感じ。
  • ジャイアン:ちょっとおとなしめ?
  • ママ 声、風貌ともに若返って、しずちゃんよりもステキに見えた。 考えてみれば、自分自身の年齢はしずちゃんよりもママの年齢の方に近いわけで、正常な反応なのか……。

<演出> とにかくテンポがよい。 無駄な部分がないのはとてもいい! ……が、じっくり見せるべきギャグの部分までがさらっと流れてしまっているのは残念。でも全体的にとても好印象。

<各話の印象> 「釣り堀」と「タイムマシンがなくなった」はストーリー的にもわりとすんなり展開する作品だし、緩急の急ばかりという印象だったので流れをフツーに楽しむ程度だったが、3本目の「思い出せ!あの日の感動」がとてもよかった。 前半で笑わせ、後半で泣かせ、オチでまた笑わせるという、F作品ならではの持ち味がバッチリ再現されていたと思う。

<その他> ココスのCMのドラの声なども変わってしまった。 アニメ本編は別物として見れたが、CMは絵柄が前と一緒な分、違和感が結構あった。

今回の変更は、総合的に見て個人的にはかなりいい感じ。 ドラえもんの声に慣れることさえできれば、何の障害もなく往年の名ストーリーたちを堪能できそうだ。

N・Sワッペン(3点)

パパとママがくっつくところ演出が違う。 ピタッとくっついてキョトンが正しいのに、ぶつかって痛がるような演出になっている。

ドラがのび太にワッペンを貼るところ。 「ジャイアンが拳をふりあげてもうだめだ」となった瞬間で貼るべきなのに、ずれているので緊迫感が薄い。

ジャイアンがロープでせまってくるところの演出は磁力の感じが出ていてよい。

デンデンハウスは気楽だな(3点)

よくできている。 この道具は、子供のころかなり欲しいと思った部類。 今の世の尺度で呼ぶならば「ひきこもり製造機」になってしまうのは否めない。

このかぜうつします(4点)

そもそも、病気の怖さは「このまま悪化して死んでしまうんじゃないか」というところにある。 いつでもうつせるという安心感があれば、風邪程度の症状であれば、それほど怖くないのでは。 一種のレジャーになるのでは。

未来ではこの道具を使って「かぜうつされ屋」みたいな職業があるのかも。 そもそも、お医者さんカバンで治せばいいじゃないかという意見もあるが、あれは薬代がかかる。 この道具で健康な人にうつして、自然治癒させれば元手がかからない。

のび太が外に出たシーン。 飼い犬が地面をすべって歩いていたのが気になった。

先生の家を訪問したシーン。 本がたくさんあるところや、「風邪をひいたから1日試験にしよう」との展開はナイス。

出木杉の家を訪問したシーン。 最初はうつしてやろうと思っていたのに、出木杉がもともと風邪をひいていたため、治してやる。 「そんなひどい」(こんな状態の出木杉にさらにうつすのか)と思わせておいて自分にうつさせる展開はうまい。

ラスト。 あこがれの看護婦さんの実物が見られたのは収穫。 長年想像してきた通りの美しい人だった。 残念ながら裸男とは釣り合わない。

温泉旅行(3点)

ごっこ遊びの楽しさ。 ラストはきちんと大金をとってほしかった。 500円じゃヌルい。 「教育上よいアニメ」などには決してして欲しくはない。

たたみの田んぼ(4点)

「あわてて損した」というセリフがあるが、そうなのだろうか? バケツを持って帰って雲に注ぎ足して雨を降らせたのか、それとは関係なく雨が降ったのか、どちらなのか疑問に思ったことがある。

アニメでは後者だったわけだが、前者ではないのだろうか?

野比家天気予報はナイス。

オーバーオーバー(3点)

オニババは意図があってママに聞こえないようにした? 「キャーミミズの大蛇こわーい」のセリフが欲しかった。 オチはちょっと弱め。もっとセンセーショナルに描いてよかったのに。

ほんもの図鑑(3点)

オバQが出てこないのは残念。 ドラえもんのゾウの歌、もうちょっと面白く歌って欲しかった。 ラスト。図鑑に「のび太」と書かれているところがツボなのだから、ちゃんとそこを映さないとダメじゃないか。中盤のクラシックカーのところも同様。

進化退化ビーム(3点)

雀を恐竜まで退化させる付加シーンはよかった。 生物をもうちょっとリアルに描いてほしかった。 猫も祖先は同じということを表したのはよかった。

大むかし漂流記(2点)

アーケロンをもうちょっとリアルに描いてほしかった。 ドラのびが沖に引っぱられるシーンの、スピード感のなさにがっかり。 アーケロンから逃げるシーンもスピード感なし。もっと速く泳いでしまっていいのに(必死になっているのだから北島よりも速くてもいい)。

ゆめのチャンネル(2点)

いかにも夢という雰囲気がぷんぷんしていてオチが台無し。 怪物たちが一瞬で家の外に出てくるし……、「壊すと出てきちゃう」というドラの説明もないし。 あくまでも機械にそういう機能がくみこまれていたと思わせなければ。

ゆめの町 ノビタランド(3点)

前アニメのミュージカルシーンを超える「喜びを表すしかけ」があるかと思ったが、なくて残念。 クライマックスの迫力ではキテレツ大百科の「タワーリング・インフェルノ」に及ばないため、ラストには少し物足りなさを感じてしまう。

りっぱなパパになるぞ!(3点)

この年齢になっていざ見るととても胸に響く作品。まだ家庭がないだけにより一層。 しかし、セキュリティの甘いマンションだ。 そもそもベランダからエアバイクが行き来できるとしたら、侵入し放題じゃないか。

エスパースネ夫(3点)

「スネっと」にウケた。 小学生が「エスパーになった」とちょっと吹聴しただけで、大真面目に集まってくれる大勢の大人達。やさしいなぁ。 かたづけラッカーで透明になったときの処理が美しい。

スネ夫は理想のお兄さん!?(3点)

スネツグ、ひねくれ者揃いの骨川一族でありながら純真である……という難しい役どころをよく表現しているいい声。英語の発音もGood。 ラスト、いったん「正直に打ち明ける」とみせかけ、感動的な音楽を流したところがうまい。原作と同じオチでありながら、原作の物足りなさを見事に解消している。

たとえ胃の中、水の中(5点)

  • 1度オパールを噛んでみたいと思いつつ暮らしている藤子ファンは多いだろう。何人の人が実現したことか。
  • 人間切断のくだり。ドラ悪趣味。藤子マンガを読んで育つと、わりとこういう性格の人間になってしまうような気もする。
  • ドラえもんは「ちゃんと1日おきに風呂に入っている」らしい。
  • 子供のころでも今でも、この話のツボは普段は記号化された印象しかないキャラクターの女の子が巨大でリアルな生身の人体として描かれるということへの期待感だろう。最初の口の中のシーンでは決してリアルに描かれているとは言えず、少々ガッカリしたのだが、アニメのスタッフはやってくれた! 夜7時のお茶の間に少女の巨大な鼻毛のジャングルを見事に黒々と描き出したのだ。もちろんこんなシーンは原作にはない。わざわざこのシーンを追加したスタッフはよほど「解っている」人なのだろう。素晴らしい。鼻毛の黒い茂みをにこやかな眼差しで眺めるドラの表情も素敵。
  • しずちゃんによるドラのびのモノマネ、うまい。
  • 「潜水艦がエンコした」は「故障した」に変更。私はこの話で「エンコした」という言葉を覚えたものが、このアニメを見ている子供たちは覚えられないのだと思うとしみじみ。今「エンコした」と言っても「エンコードした」の意にとられてしまうかもしれないが。
  • オチがインクビンでなくオパールになっていたのは残念。オパールより大きなインクビンになっているところも面白みだったのに。

ペロ! 生きかえって(5点)

  • 冒頭でうかれて登場するのび太。うかれっぷりも少ないし、ぺロのことを聞いてもうろたえないのでギャグ感が少なく感じてしまう。
  • しずちゃんが「あたしが寝ちゃったせいでペロが死んだ」と泣くシーンが入ったせいで、冒頭からとても泣ける!
  • 「そんなことをしたら地球が生き物で埋まってしまう!」死ぬことの必然性を語るドラの説明、簡潔でうまいなぁ。じゃぁ無生物(ロボット)であるあんたの行く末はどうなるんだと思ってしまうけれど。
  • 129.3kgを腕の力だけで引き上げるのび太。すごい。
  • ペロの細やかな表情の描き方がうまい。泣ける。
  • のび太の「ペロはまだ死んでるかい?」は名言。
  • 個人的にはしずかには「あなた」ではなく「あんた(が治すんでしょ)」と言って欲しかった。あわてているわけだし。
  • 理屈で考えれば「しずちゃんはペロのことをのび太に頼んだことさえ知らない」というラストになった方が自然だが、これはこれで感動的なので……。きっと藤子・F先生も少しは悩まれたことだろう。
  • ペロとしずちゃんが抱き合う時の動きにとても違和感を感じたのは私だけ?

フィーバー! ジャイアンF・C(3点)

  • 冒頭、不機嫌になったジャイアンが路傍のゴミ箱を蹴って去って行くシーンの迫力のなさに、「教育的に悪いことは描いてはいけないんだ」という概念に縛られていることによる限界のようなものを感じた。もっと派手に動かしてゴミ箱を蹴り倒し、中身をぶちまけてしまってもいいのに(「ど根性ガエル」のゴリライモだったら当然のようにそのくらいやる気がする)。教育上悪いと言うならば、スネ夫に後ろ姿のまま「あらら、後で片付けとかなきゃ」とでもぼそっと呟かせておけばいいのだ。
  • 今どき「FC」と書いてあるバッジが落ちていても付けないよなぁ。
  • ファンではなくジャイアンの方がキャーキャー言ってしまうシーン。漫画の方がキャーキャー感を出しやすいのでアニメでは苦労していた感じがした。

グンニャリジャイアン(4点)

ギャグ作品として完成度高し。 見所はドラとジャイアンのキスシーン。

透視シールで大ピンチ(3点)

教室で出木杉のランドセルを開こうとするのび太のシーンが詳細に描かれていてよかった。

人間ブックカバー

※録り逃し。見逃し。

泣くなジャイ子よ(3点)

  • ジャイ子の声に違和感。初期のやんちゃなジャイ子にならまだしも、後期の大人びたジャイ子には……。
  • マイクのギャグがうまく生かされている。マイクを使う時のドラのびの声はもっと小さくてもよかったかも。

ジャイ子の新作マンガ(4点)

  • テレビ画面にガチャ子登場。
  • あこがれのカンヅメカン登場。あの環境なら本当に仕事がサクサクと進みそうだ。いずれ同じ形の円形の部屋を建ててみたいものだ。
  • 絵が綺麗(特にラストのあたり)、話も美しくて泣ける。

ぐうたらの日(4点)

  • しずちゃんの、おさげを結ぶ手間すら惜しむぐうたらぶりがいい。
  • ドラの停止と起動の描写が凝っていていい。起動はPCを思わせる。
  • 猫と格闘するのび太。もっと野性味と「勝った」感が欲しかった。

ネコののび太いりませんか(4.5点)

  • 子猫を口に入れたドラの描写、落ち込むママの姿の描写が素晴らしい。子猫のかわいさもよくでている。

ママをとりかえっこ(5点)

  • しずかの枕に顔をうずめて悶えるのび太、テレビゲームで踊るしずか……など挿入された原作にはないシーンが効果的(変なおふざけとしてではなく品よくクールに描かれているからだろうか。F先生はバカなことを描く時でもわりとクールなタッチだった)。
  • しずかの下着を着たのび太のシーン、ショッキングに描かれていて効果的。
  • 夕日の土手→土管の前と続く子どもたちの反省シーンもGood。
  • 原作では出番のないジャイアンをさらっと絡めたのもGood。
  • ラストのパンツオチでは、最後の最後にしっかりとクマプリントのしずかパンツをはいているのび太が描かれていて、とことん隙がない(しつこくも感じさせない)。恥ずかしがるドラの顔もGood。
  • リニューアル後のレベルが確実に上がっていることを再認識させられる、とてもよい1話だった。

のび太が消えちゃう?(5点)

  • 原作はページ数が短いこともあってわりとあっさりしている印象なのだが(原作を読んだ時にすでにやや高齢だったせいもあるかもしれない)、アニメは1シーン1シーンを丁寧に描いていて泣けた!
  • パパのためを思って「この世から消える」決心をするのび太に泣ける(決心がすぐに翻されるのもよい)。
  • クライマックスの告白シーン〜手のひら返しの流れが見事。その後に初々しい玉子が登場するサービスまであるのだから文句なしだ。
  • 「金があるからいい絵が描けるわけじゃない」と力説するのび助、あんたはカッコいいよ! 息子に「この家に生まれてよかった」と言わせるだけの男だ。

未来の町にただ一人(3点)

  • 背景の水彩タッチはきれいなのだが、未来世界等を鮮明に描きたい時にはつくづく不向きだ。
  • 未来世界の風景自体は、「古くさい未来世界」にならないように、カラフルできれいにデザインされていて好印象。
  • セワシの「そーなんですよおじいちゃん」のギャグは、現代においては親が子供に「そういうギャグが昔あったんだよ」と解説する義務があると思う……が無理か(^^;
  • しずちゃんそっくりの子はセワシの親戚か。それともしずちゃんの隠し子の子孫か。

スケジュールどけい(3点)

  • 原作ドラのセリフ「何言ってやがる」はやぱりダメ?
  • 骨川家の地下室シーンが追加された。
  • ラストのドラえもんはもうちょっと恥ずかしさを出して欲しかった。

キャンディーなめて歌手になろう(3点)

  • 声優交替第1話目がこれだったら、まったく入り込めなかったであろう話。この時期にこの話をもってきたというのは、ある程度新声優さんが馴染んできたという証かもしれない。
  • ジャイアンリサイタルシーンはちょっと迫力不足か。マンガのように描き文字を出して嫌悪感をあおってもいいのに。
  • テレビ出演後の被害状況ニュース映像が効果的でよかった。

おばあちゃんの思い出(4点)

  • せっかくの名作だが、要所要所でだいぶツボから外れてしまっていた点があるのが残念。
    • 「生きてる!動いてる!」のギャグ。「へっぴりごしののび太が泣き笑いをしながらおばあちゃんを指差す/怪訝そうに見るおばあちゃん」というシーンが1画面におさまっていないと笑いにならない。今回のアニメではそれぞれカットが切り替わってしまった。セリフを言うのび太の姿勢も棒立ちでイマイチ。しかも「歩いてる」にセリフも改変されてしまった。
    • その後の幼少期の自分をのび太が叱るシーン。「こら、ぼく!」と言うところがギャグになっているのに「こら、のび太!」では台無し。
    • オチも、のび太は「なんとしてでもおばあちゃんのためにお嫁さんを見せたい」という決意を持っているわけだから、「お願い!」とひたすら食い下がるようにして欲しかった。
  • 花火→クマちゃんの目が片方ボタン→のび太がそのことを気にしている……という変更はなかなか効果的(今時、花火は冬でも売ってるしねぇ)。クライマックスはわりとあっさり描かれていたが、それでも泣けた。いい話だ。

ジーンと感動する話(3点)

しずちゃんにはぜひ躊躇なく「ウキーッ」っと言わせて欲しかったが、万歳なしよのポーズで「ウッキッキー」とまで言わせるとは! ドラマの撮影現場ということで周囲が割と静かなためか、しずちゃん1人だけが浮いていて哀れだった……(^^;

ソウナルじょう(4点)

  • 人間の空想力の素晴らしさを堪能できる名作。この薬を飲んで想像妊娠したらどうなるんだろう。
  • 最初のシーンに出木杉を出しちゃいかんだろう。 出木杉はスネ夫の悪知恵には騙されないし、騙されても怒って追いかけたりしないキャラだ……と思う。
  • ラストののび太の焼け具合を見た限り、のび太は全裸で甲羅干しをしていたようだ。

世の中うそだらけ(5点)

藤子・Fの真骨頂ともいえる傑作。 50円と100円についてジャイアンに説明するくだりが面白く描かれている。 道具名の変更「ギシンアンコ」はいいとして、「何でも信じるコ」は無理があるような……。甘味で統一したのはなかなか。

のび太漂流記(3点)

依存するのび太の性格を問題視して『ドラ』を悪書と決めつける人たちがこの話だけを見たら「案の定」と言うんだろうなぁ。

チッポケット二次元カメラ(3点)

物の多い部屋に暮らしてきたため、昔からとても欲しかった道具。 「ボクのようにマンガを溜め込んで困ってるやつ」それは私です。 最近はデジカメで撮影して、思い出の物はなるべく捨てるようにしている。 いざ考えると、本当にこの道具があったとしてもお湯をかけるのが面倒だし、片付けた物は結局死蔵されることになるんだろうなぁ。 ゴロゴロコミックの表紙はデンカ風キャラ。 「…トリくん」という本も登場。

時限バカ弾(3点)

原作は、バカ弾が爆発した人の「冷静なバカっぷり描写」が逆にとても恥ずかしい作品だが、今回のアニメの雰囲気もそれに近い。特に、字幕をオンにした際にバカなセリフがきちんと表示されるのを見ていると、ムズムズと恥ずかしさが沸き上がってくる。

あらかじめ日記はおそろしい(3点)

「のび太はライオンに食べられる。……けれど丸呑みされたので、そのままの形ででてきた」と書き加えればよかったのに……などと昔思ったものだ。 頻繁にライオンが逃げるのび太の町には住みたくない。

つめあわせオバケ(3点)

アングル等が工夫されていてよかった。

どっちがウソか! アワセール(3点)

個人的にドラのびに感情移入しずらい作品。 自分の保身のためにそこまでやるか。 セミの観察を続けるスネ夫が哀れ。

ふたりっきりでなにしてる?(3点)

この「のぞきマシン(のび談)」をぜひ手術や検査に利用したい。

水加工用ふりかけ(3点)

夢の道具。こんなロボットが居候では水道代がたいへんでしょうね。 のび太の服装がサッカー日本代表に。

ビョードーばくだん(3点)

国会議員がのきなみ居眠りをしているシーンがあるが、現実でもあんなもんだよなぁ。

ぼくをタスケロン(4点)

泣けるいい話。 「情けは人のためならず」という言葉を学習するための教材にこの1話を使用すべき。

サンタイン(3点)

いくら風呂をたびたび覗かれたとしても、下水の混ざったのび太には結婚したくないと思う。

うつつまくら(2点)

タイトルリードに「夢の中で夢を見てそれも夢…ってどれが夢?」などと付けてしまったのは、オチのネタバレに繋がるため明らかな失敗。

ドラえもん、未来に帰る…(原作「ションボリ、ドラえもん」+「ハツメイカーで大発明」/3点)

  • 前アニメでは自信ヘルメットを透明にしたが今回は消えていない。原作通りにしたのか。
  • ドラミ。第一印象では「優等生っぽくてがんばっている」と思ったが、見返した際にはセリフが棒読みっぽいのが気になった。リボンとがり過ぎ。
  • のび太の服。他の色もよいのだがやはり慣れ親しんだ黄色が落ち着く。大長編の一部では毎回おニューの服を着ていたが……。

ドラえもんの歌(3点)

てんコミ以外からのセレクト。 ドラえもんの不気味な表情が笑える作品だが、わりと控えめになってしまっていて残念。 セワシがドラえもんを止めるシーンが原作より穏やかに。やはり荒っぽい描写はまずいのか?

ライター芝居(3点)

西部劇のシーンが効果的に挿入されていてよかった。 のび太の誤字のバリエーションが追加されていたのもよかった。 のび犬は原作通り普通の犬でよかったのに。冴えない顔の犬の方がラストシーんが生きる。

なんと!! のび太が百点とった(3点)

デビルカード(4点)

洗剤等を付ける悪魔の描き方がうまい。 「お前が買っておれに貸してくれてもいいんだぞ」大人社会でも結構こんなことあります。

ふんわりずっしりメーター(3点)

  • ドラミやっぱり棒読み調が気になる。
  • 「オーケーよ。エヘン!」と言うのが決め台詞なんだろうか?
  • ママが地面にめり込む→ぼろぼろの姿の描写がうまかった。笑った。

未知とのそうぐう機(4点)

  • 未知との遭遇っぽい音楽がよかった。
  • 原作絵にとても近い部分もあれば、後期の大山ドラ的な絵柄の部分も。原作っぽい方で統一して欲しい。
  • ママの容赦ない動物(宇宙人)虐待ぶりがよかった。遠慮してはいけない。
  • 円番さんの挿入も効果的。

ドロン葉(3点)

  • 初めてこの話を読んだ時のことを思い起こせば、冒頭のドラの説明は小学校1年生には少々難しかった。「タヌキが化かす話なんだな」と思って読み進めたら、実際は動物虐待問題を扱った重めの内容で少々戸惑ったような気がする。今思えば、藤子・F先生はもともとこちらの動物虐待話の方から着想したのだろうか。
  • キョーボーの立場になって考えると、よその家の小学生に私生活を観察されるというのはあまり気持ちのいいものではない。
  • ギャグとしての見所は人間になったベソの立ち回り方。平然と鎖を入れ替えるキョーボーの「お前、本当は知ってるくせにウケ狙いでやってるだろ」感も、なかなか小気味いい。
  • ラストは泣ける。

神さまロボットに愛の手を!(2.5点)

  • 凍って、人形の女の子に蹴られて……という神様の受難シーンの追加がなかなか効果的。
  • 後はほぼ昔話通りの展開。「まんが10冊」の価値って、25年前と今ではだいぶ違うんだろうなぁ。今はブックオフに行けば、綺麗なまんがが1冊100円で売ってるし……。

税金鳥(4点)

  • 大人になった今改めて見直すと、少年時代とまったく違う感情が沸き上がってくる1本。お年玉を拒否するのび太や、スネ夫の気持ちが痛いほど分かる。
  • ジャイアンの手先になり下がっているドラのび。
  • はる夫の書棚に『貯金大冒険』。皆、税金鳥にはフルネームで呼ばれているのに、はる夫だけ名字がなくてかわいそう。
  • ジャイアンが、税金による利益よりも目先の1円を重視する人でよかった。

とう明人間目ぐすり(3点)

  • ドラミ相変わらず棒読み……。毎週出てくるわけでもないし慣れない。
  • 透明になったのび太のチンチンを描かないのには違和感が。もうちょっといい処理方法はなかったものか。
  • ジャイアンがたどたどしく読書をするシーンが省かれていて残念。となりで覗き込んでいてじれったくなる感情を描いてほしかった。

自信ぐらつ機(3点)

  • 悪のび太本領発揮の一話。
  • ジャイアンをいじめるのび太を見て「弱い者いじめは嫌いよ」と即座に発言できるしずちゃんの適応能力は見事。

悪運ダイヤ(3点)

  • 一番の見所はダイヤの拾い主を探すドラのびのシーン。頭を殴り続けて痛がっている人を探すという乱暴さが笑いを誘う(見当たらない携帯を鳴らして探す様にも似ていると感じたが、もちろん子供のころにはそんなことは考えもしなかった)。
  • 他の見所は「そんなこと言うとダイヤあげちゃうよ」「隠してるとひどい目に」等のセリフ。
  • ダイヤから放たれる怪しい光が効果的。

おそるべき正義ロープ(4点)

  • 廊下を走ってお漏らしする先生、クライマックスでスカートめくりをするのび太の機転など、アニメならではの要素がふんだんに盛り込まれていたが、どれも原作漫画を効果的に引き立てていた。素晴らしい。

ー道路で本を歩き読みしていた出木杉も正義ロープに捕まってよいのでは?

ミニ熱気球(3点)

  • スネ夫の飛行船と戦うシーン、迫力のある音楽がマッチしていてよかった。
  • 手をこすったら本当に火がつくドラに爆笑。新能力?

四次元たてましブロック(3点)

  • 一戸建てがマンションになるという、とても好みの道具。
  • のび太が色々なマンション名を考えるシーンが笑える。
  • お漏らしシーンも容赦なくてグー。
  • のび太の部屋が高層階になったシーンで、あまり高い感じが出ていなかったのが残念。

むすびの糸(3点)

  • N・Sワッペンと同系等の道具。
  • 冒頭の珍しいケンカシーンとラストのしずちゃんの優しさが印象的。

ウラシマキャンディー(3点)

  • タイトルリードでオチのネタバラしするのはいい加減にやめてほしい。
  • 原作では登場しないドラをどうからめるのかと思いきや、まさかの手柄横取り役。

ドラえもんとドラミちゃん(3点)

  • 中盤のバカ兄妹ぶりが見事野比のび太。
  • ラスト数分が泣ける。

悪魔のパスポート(3点)

  • しずちゃんのスカートめくり描写が控えめなのは大人の事情か?
  • ラストを感動的にしたため、おつりを忘れたオチがソフトになってしまったのが残念。

かわいい石ころの話(3点)

  • 庭石サムソンを北国に捨てにいくシーンがよくできている。

行け!ノビタマン(大晦日ドラ長編)(2.5点)

  • 大作風に綺麗に作られているのはよいのだが、全体的にドタバタ調になってしまっていたのが個人的には残念だった。
  • 原作では地球(現代日本)そっくりの星だったのだが、少々異文明風にアレンジされている。
    • 【よい点】宇宙に来たという実感が湧く。そっくりな街並でない星に着くほうが自然。
    • 【悪い点】原作で日本そっくりの街並だったのは「よく似た星にたどり着くようにセットされていたから」とも考えられる。似た街並の方が、のび太がスーパーマンになったときの活躍っぷりが普段と対比できる。
  • シズラー3人組の引き延ばしはちょっと子供っぽい。
    • 引き延ばす必要があったのなら、「冒頭にのび太がいじめられっ子だという現状を表すシーンを入れる」「スーパーヒーローに憧れるのび太の姿を描く」などの方法をとってほしかった。
    • シズラー達を出すならば、きちんと強敵(麻酔ガス、催眠術、超強力兵器を操るキャラなど)として描いて中ボス的に出すとか。
  • 発泡スチロールのようにビルを倒していくシーンがなかったのが残念。
  • 善玉っぽく登場した男がシンジケートのボスという付けたしは、まぁ悪くない。キャラの顔も藤子・F先生っぽいし。

もしもボックス(3点)

新魔界大冒険も公開間近ということで、鍵となるもしもボックスがレギュラー放送にも登場。 のび太のセリフ「最近見ないね電話ボックス」が泣ける。 今は電話ボックスを全然知らない子もいるんじゃないだろうか。 次にドラえもんがリメイクされる際には「もしも携帯」等になりそう。 そういえば、今年の正月は一度も「たこあげ」「はねつき」「コマまわし」をしている光景を肉眼で見なかった。もしもいつの間にかもしもボックスが使われたとしても、おれは気づかないようだ。

しずかちゃんをとりもどせ(前後編)(2点)

男の家事をテーマに膨らませるようだ。 前編はほんの冒頭という印象なので、後編に期待。 ↓ 後編はとても薄味。のび太と出木杉が料理対決をするが、膨らませる箇所を間違えたんじゃないだろうか。 なぜわざわざ週をまたがせたのかもよく分からない。

すてきなミイちゃん(4点)

ドラの表情の誇張のしかたがあまり好きではないが、とりあえず面白くまとまっていてよかった。 自動エサ食べ装置の名前は、食べたあとで口にした方が効果的。

赤いくつの女の子(4点)

泣ける名作。ノンちゃんが可愛らしく描かれていてよい。 タイムふろしきに包まれた服は、なぜ時間を遡らないのだろう。

空き地のジョーズ(3点)

ジョーズが木を地中に引き込むシーンが印象的。 ドンブラ粉系の道具は、土だけに作用するわけじゃないと思うのだが、どういう仕組みになっているのだろう?

のび太救出決死探検隊(前後編)(3点)

濁流にのまれたジャイアンを助けるしずちゃんの頼もしさが面白い。 キャンピングカプセルでみんながシャワーをあびるシーンがカットされたのはなぜ? 確かに、冒険という観点からすれば興ざめする道具だが、キャンプ用品なので出てきても許されると思うのだが。

宇宙ガンファイターのび太(前後編)(1点)

  • 原作の本物の西部に行ってしまうところがリアルでよいのに、宇宙の果てでは飛躍しすぎてゲームとの感覚差が出ない。
  • 原作の実弾で人を撃ってしまって悩むところがいいのに、最初からショックガンというところが生ぬるい。原作ののび太は単に臆病で怖気づいたわけではなく、相手を苦しめたり殺したりしてしまうこと自体を恐れたのだ。他人に対するのび太の優しさが戦いを拒ませたのだ。
  • ドラミが出てくる必然性も極めて薄い。
  • 1時間スペシャルにするにしても、実際の西部を舞台にしたリアルな大人のサブストーリーで肉付けすればよかったのに。名作西部劇から元ネタを拝借すれば藤子・F先生の遺志からずれることもないだろうし。とにかく弾の発射音がスポコンスポコンでは興ざめ。
  • おたずね者のローリエの顔が藤子・Fっぽい造形なのと、ころばし屋が活躍したのはGood。
  • 私の大好きな市長さんがなよなよしてて格好悪いのはBad。

空飛ぶ! 野比家のコタツ(4点)

アニメオリジナル。コタツに入りながら何でもしようとする野比家の4人の行動が、ドラえもん的なドタバタテイストをいい意味で出していて気持ちがいい。 (2011/01)

強〜いイシ(5点)

原作を丁寧に演出したという印象。「のび太は走りきった」の感動シーンからまたドタバタに転じる見せ場のシーンもとても自然で効果的に描かれている。 (2011/01)※再放送

四角いドラえもん(4点)

角張った形に変形したドラえもんが暴れ回る様は見物。なんでもまっすぐにしてしまうくだりは『ぐゎんばる殿下』を彷彿とさせる。 どうでもいいことだが、角を気にするドラえもんや変形ライトで四角形にへんけいさせたどら焼きなどの角が丸まっているのが気になった。シャープに尖らせた方が、角張りかたがより際だってよかったと思うのだが。 (2011/02)

ガキ大将に1票を!(4点)

投票箱に犬の頭と手足を付けた秘密道具「選挙ケン」が面白い。ただ、途中でジャイアンに殴られてからはただのパーになってしまったのが残念。厳正に選挙を遂行するために最後まで暴走し続けるという展開も見てみたかった。

おばあちゃんの思い出-2011-(4点)

前回のアニメ化では「こら、ぼく!」のギャグが「こら、のび太!」への台詞変更によって生きていなかったのが不満だったのだが、今回はきちんと「こら、ぼく!」になっていたので一安心。 しかし、せっかくの「生きてる! 動いてる!」のギャグがさらっと流されてしまっているのが残念。「おばあちゃんと再会できたことに感動したのび太が不審者のようにおばあちゃんを追いかけながら「生きてる! 動いてる!」の台詞を発して、それを少しいぶかしげにおばあちゃんが眺めるところ」がみどころなのだが、さっさと次のカットにいってしまった。 ママがパパに「おばあちゃんに甘やかされているだけじゃのび太の将来が心配」と相談するシーンは、ギャグの流れは途切れてしまうものの、見ているものが当然考える問題を両親もきちんと考えているのだということを表現したという意味で重要。ただ、このシーンを付け加えるのであれば、この後おばあちゃんが小学生ののび太と会話するシーンで、この心配に対する回答となる台詞(いたずらに甘やかすつもりはないのだが、のび太への愛情が深すぎるがあまりにのび太への無条件での優しい行動は止められないということ。自分自身ももちろんのび太の将来が不幸になることなど望んでいないこと。)を一言でいいので追加してほしかった。 カラスに奪われたシーンは付け足し以外の何の意味もなかったのが残念。せめてカラスをもっとリアルに描写していれば、のび太の必死さや危機感が伝わってよかったのだが。 のび太が自分が未来から来たことをママに話して信じてもらえないシーンはさらっと流されているにもかかわらず、おばあちゃんに話したシーンでは「お茶をいれるね」だとか「りっぱになって」だとか余計な台詞が入っていて残念。うちの妻曰く、「ママとのシーンのほうを冗長にしていくら話しても分かってもらえない感じにして、おばあちゃんのほうは『のびちゃんの言うことなんだから』の一言で済ませれば、対比になってよかったのに」とのこと。まったく同感だ。 おばあちゃんが「欲が出ちゃったよ」と言うまでのタイミングも短い。カラスのシーンなどを付け足すのであれば、のび太がおばあちゃんの膝にうずくまるシーンをもっと長くして、台詞なしの回想シーン(おばあちゃん目線でののび太とのふれあいシーンなど)を長く流せばより、感動も深まったのではないかと思う。 しずちゃんに結婚を申し込みに行くオチは、アニメでは表現が難しいと思うのだが、そつなく決まっていてすばらしい。漫画ではしずちゃんが次にとるリアクション(驚くのか恥ずかしがるのか)をぼかしているのがすばらしいので、しずちゃんが単に驚いているだけのリアクションをとっているのがちょっと不満だけれど。 そのオチのあとに、3歳ののび太がおばあちゃんに「だあいすき」と言うほほえましいシーンが付け足されているのは文句なしに泣ける。 いろいろと書いたが、冒頭ののび太の回想シーンだけですでに涙ぐみなら見ていた僕です。ストーリーの普遍性がずば抜けているのだなぁと実感できる作品だ。

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TV番組藤子

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