チャップリン
目次†
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作品ピックアップ†
『成功争ひ』(Making a Living/1914)†
- 映画出演デビュー作。
『ヴェニスの子供用自動車レース』(Kid Auto Races at Venice/1914)†
- 映画出演2作目。おなじみの浮浪紳士スタイルが早くも登場。
『つらあて』(A Busy Day/1914)†
●『チャップリンの船乗り生活』(SHANGHAIED/1915/3点)†
- 恋人の父の陰謀で無理矢理船員に。
●『チャップリンの伯爵』(The Court/1916/3点)†
- 伯爵に化けてパーティに紛れ込む仕立て屋の弟子チャップリン。前半はおとなしい印象だが、クライマックスの逃走ドタバタシーンが素晴らしい。チャップリンはルチャドールになれるんじゃないか。
●『チャップリンの消防夫』(The Fireman/1916/3点)†
- 保険金目当てで自分の家を焼こうとする父親。報酬は娘。
- チャップリンが3階からエドナを救うシーン。背中にぶら下がるエドナはどう見ても人形だが微笑ましい。
- 建物の壁の凹凸をうまく上っていくチャップリン。火事のときは便利だが、セキュリティ上はどうだろう?
●『チャップリンの替玉』(The Floorwalker/1916/3点)†
- そっくりなデパート店員と入れ替わるチャーリー。最初から最後までエスカレーターが大活躍。
●『チャップリンの番頭』(The Pawnshop/1916/3点)†
- 同僚の男とのケンカコント。梯子。パン生地。
- 結婚指輪を質にいれなければいけないという悲しい演技でチャップリンから10ドル渡され5ドルのおつりを返す男。
- 質草の目覚まし時計を査定しながらどんどん壊していくチャーリー。
- こそ泥をつかまえて唐突にハッピーエンド。
●『チャップリンのスケート』(The Rink/1916/3.5点)†
- レストランコントとスケートコントの複合。
- 不倫など、人間関係もちょいとひねりが効いている。
- 難しいことは考えず、軽快な音楽を聴きながら、意のままにスケートを操るチャップリンを眺めているだけで楽しめる作品。
- ラスト、ステッキで車につかまって公道をスケートで走るシーンも痛快。
●『チャップリンの冒険』(The Adventurer/1917/3点)†
- ミューチュアル社最後の作品。海辺の脱走犯〜海難救助〜パーティで大暴れ。
●『チャップリンの霊泉』(The Crue/1917/3点)†
- 到着〜回転ドア〜部屋へ〜マッサージ〜酔っ払い
- 霊泉にワインを投げ入れる男、ひどすぎ。
●『チャップリンの勇敢』(Easy Street/1917/3点)†
- チャップリンが警官に。
- 冒頭は教会コント。
- チャップリンの格闘シーンが存分に味わえる一作。チャップリンはプロレスラーになればよかったのに。
- エリックやチャップリンの動きに反応して動く群集の動きが秀逸。
●『チャップリンの移民』(The Immigrant/1917/3点)†
- 船の上〜ギャンブル〜レストランコント
- 移民とはあまり関係のないレストランコントの方が目立つのが残念。後の長編作品を先に見たので『チャップリンの移民』というタイトルだけで、想像を膨らませすぎてしまった。
●『犬の生活』(A Dog's Life/1918/3点)†
見所は酒場での二人羽折コント。もっと犬が活躍してもよかったような。
●『チャップリンの担へ銃』(になへつつ/Shoulder Arms/1918/3点)†
- 初の長編作品。もっと長くなる予定だったが、会社に戦争場面以外をカットされてしまった。
- 兵隊コントの集合。
- →塹壕の兵隊
- →Wikipedia:第一次世界大戦
●『チャップリンのゴルフ狂時代』(のらくら/The Idle Class/1921/3点)†
- 一人二役。ゴルフ場コント。仮装パーティコント。
- チャップリンの純粋なコメディ短編作品の見本として最適な一編。
- ある中の男が肩を震わせて泣いているのかと思いきや、シェイカーを振っていたシーンがお気に入り。
●『キッド』(The Kid/1921/4点)†
- 笑えてジーンとくる映画を見たいならこれ。
- パンケーキを分けて食べるシーンを見るたびに、無性にパンケーキが食べたくなる。ブロック状のバターを包んで、メープルシロップたっぷりかけて……。
- 施設に連れて行かれそうになる別れのシーン、2人の迫真のアップが見もの。
- ラスト前の夢の国(『火の鳥・望郷編』のラストを思い出す)のシーンはない方がまとまりがよかったんじゃないかとも思うが、2番目の妻リタ・グレイが登場するなど、見所はたくさん。
- その後、チャーリーがどうなったのかが気になる。まさか母親と結婚するなんてことはないと思うが、従業員として一緒に暮らしたとか? もし監督が手塚治虫だったら、裕福になった子供を陰から見たチャーリーが泣く泣く身を引いた挙句に野垂れ死ぬとか、母と会えて幸せになった子供が着飾ってチャーリーを迎えに来るが、チャーリーを誘拐犯と勘違いした警官に誤って撃ち殺されてしまうといった悲し〜いラストにするんだろうなぁ。
『給料日』(Pay Day/1922) ※最後の短編作品。†
『巴里の女性』(A Woman of Paris/1923)†
- 全81本の内唯一の非コメディ作品。チャップリンはチョイ役。ユナイテッド・アーチスツ社の初作品。
●『黄金狂時代』(The Gold Rush/1925/4点)†
- チャップリン娯楽作品(思想が強くない作品)の決定版。
- ジョージア・ヘイルが素敵。
- ジョージアがチャーリーをからかう仕掛けが面白いので、そのまま勘違いで進めて複雑な展開になるところも見たかった。いい気になったチャーリーがジャックと決闘するとか、ピストルを持ったジャックを殺しちゃうとか。
- ラストで、写真撮影のために昔の服を着ていたチャーリーをジョージアが助けるシーン。金持ちになったチャーリーと結ばれても真実の愛かどうかを示せないため、思案の末に入れたシーンだろうか。
- サウンド版(1942)を視聴。
- 構成
- 山小屋(約20分):靴を食べる
- 酒場(約10分)
- ハンクの小屋〜ジョージアのからかい(約8分)
- 雪かき(約2分)
- 大晦日(約10分):フォークとパンのテーブルダンス
- 山小屋再び(約10分):崖上小屋傾きコント
- 船上(約5分)
●『街の灯』(City Lights/1936/4点)†
- 初の音楽付き。
- ラストシーンの「You?」が泣ける。
●『モダン・タイムス』(Modern Times/1936/5点)†
- 最後のチャーリースタイル。
『独裁者』†
- 初の全編トーキー作品。初の綿密な台本(300ページ)。
企画のみで実現しなかった作品†
- 『教授』(1919)→詳細
- 『ナポレオン』 ※1927年にアベル・ガンスが映画化したため、意欲を失った?
- 『影と実体』(1940) ※小説の映画化。
- 『フリーク』(THE FREAK/1969) ※新作映画用の台本のみ。翼の生えた少女が主人公。自分と異なるものを受け入れることの大切さ。
ドキュメント映画など†
- 『喜劇の王様たち』(1960) ※単独ではない。
- 『喜劇の大将』(1962) ※単独ではない。
- 『喜劇王チャップリン』(1968)
- 『チャップリンのアート・オブ・コメディ』(1972)
- 『放浪紳士チャーリー』(1976)
- 『喜劇王チャップリンの誕生』(1981) ※映画未公開。
- 『チャーリー・チャップリン』(1992) ※映画未公開。
- 『チャーリー』(1992)
関連番組など†
ザ・プロファイラー 〜夢と野望の人生〜「苦しいからこそ笑うんだ〜チャップリン 天国と地獄を見た喜劇王〜」(2014)○†
- 『殺人狂時代』が戦争・政府批判だとされてアメリカを追われたチャップリン。興行収入が悪かった→アメリカ国民の支持を得られなった……と紹介されていたが、チャーリースタイルをやめたことや、「殺人」という言葉がタイトルに入っていること(親は子供と見に行きにくい)も興行不振の原因だったのでは。
- アカデミー賞でチャップリンと会ったときのことを語る黒柳徹子。「神々しくもあったけどかわいそうにも見えた」やはり、自分を干したアメリカに対するウラミ節をジョークを交えて語るくらいでないと、全盛期のチャップリンとイメージを重ねられなかったということなのだろう。
「チャップリンの秘書は日本人だった」◎(2008/NHK)†
高野虎市について。
「知るを楽しむ〜チャップリン」*(2006/NHK)†
- アウトテイクスをすべて見た唯一の日本人、大野裕之氏が解説。初回のみ視聴。
「チャップリン 世紀を超える 〜幻のフィルムが語る創作の秘密〜」(2006/NHK)†
- アウトテイクスを元に『霊泉』(最初泉はなかった/車椅子交通整理のシーンを何度も撮影したが結局お蔵入り)『移民』(当初はおしゃれなカフェが舞台だったが精神病の母の入国が認められなかったことで貧しい移民の話に)の制作過程を紹介。
関連リンク†
- mixiコミュ
作品リスト関連リンク集†
- DVD:短編作品の一覧が見られる。
- チャールズ・チャップリン スペシャルDVD-BOX:あらすじ付。
- チャップリンの映画一覧:レビューあり。
- チャップリン(週刊シネママガジン):全長編作品解説。特典映像も。