世にも奇妙な物語/418/2008春の特別編

世にも奇妙な物語


目次

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雑感と覚え書き(ネタバレ注意!)

さっきよりもいい人(4点)

いいことをしないと朝に戻ってしまう男。 顔を中心にすぼめた加工で怒り顔を表現しているのがうまい。 浮気する夫と妻のどちらを助けたらよいのかで悩むシーンが面白い。 彼女にほめられるかとおもいきや、別の結婚相手が現れるシーン。もっと彼女がひどい仕打ちをしてもよかったのでは? いい人と言われて逆上して彼女を殺すラストかと思いきや、ノーベル平和賞をもらう=十数年後までいいことをし続けないと朝(同じ朝?)に戻ってしまうというオチは怖くてなかなか。

これ……見て……(2点)

ビデオで未来の映像を見せてまわる少年。 ストーカー女が実は主人公の方だったというオチが最初から分かってしまったのでこの点数。ストーリー重視なもので……。 役者の方々の演技や怖がらせるための演出はうまい。主人公女のキレっつぷりや、本当の彼女のストーカーっぽい恐めの演技とか。

日の出通り商店街 いきいきデー(4点)

筒井御大が戦う医者役で登場。これだけでもう高得点。役者重視なもので……。 ネタ元は1年に1日だけ本気で決闘していいというルールのおかげで平和を保っている国の話? 格闘を特殊効果バリバリで描いたのが面白い。とてもいい意味でのプロの学芸会を見せていただいた気分。 原作は中嶋らも。

透き通った一日(5点)

幽霊になってはじめて周りの人の裏の顔が見えるシーンは藤子SF『テレパ椎』とも通じて、空寒く面白い。 自分を突き落とした犯人を捜すという展開はよいが、種明かしはあまり凝った仕掛けではなく残念。 しかし、人間関係のねじれの面白さをストレートに描いていること、役者の熱演、全体のまとまりがすばらしい。若者ならではの内容を真正面から作品化してある印象。 教頭が落ちて同じ目にあうオチもよい。 原作は赤川次郎。原作はもうちょっとハードらしいので読んでみよう。

フラッシュバック(2点)

バーチャルで体験できるツールも今となっては使い古されている感があるし、主人公が実は殺人者というオチも読めてしまう。 こういうネタは夢オチ的に捉えられてしまうので損をしている部分もあるが、まぁとにかく原作の方が勝ち。 原作は渡辺浩弐。

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