明治時代

日本史 江戸時代←明治&null;時代→大正時代

明治時代の実権と区分

上の表を全画面表示

明治時代の年表

明治以前

  • 1867.1.9 明治天皇践祚
  • 1867.12.9(1868.1.3) 王政復古:軍事クーデター。徳川政権から明治新政府が実質的に政権を奪う。
  • 1868.1.1(1.25):明治改元:実際には同年9.8(10.23)に新年までさかのぼって改元する旨の詔が出された。

維新の三傑時代

木戸政権

  • 1868鳥羽・伏見の戦い
  • 1869戊辰戦争終了、版籍奉還、東京遷都、軍事全権を握っていた大村(長州)が暗殺される
  • 1871廃藩置県
    • 西郷を中心に御親兵を組織。武力によって旧来からの枠組みをぶち壊す大改革が成し遂げられた。

留守政府

  • 1871岩倉使節団(木戸、大久保も渡航。西郷は留守政府を預かる)、四民平等
  • 1872汽車開通(新橋-横浜)、学制
  • 1873徴兵令、山県汚職を江藤が暴く、征韓論争

大久保政権

  • 1873内務省、地租改正、明治六年政変、この頃山県が鎮台兵(徴兵による百姓兵)を組織。
  • 1874民撰議院設立建白書、佐賀の乱(江藤)、台湾出兵
  • 1875樺太・千島交換条約、江華島事件
  • 1876日朝修好条規(江華条約)、10神風連の乱、秋月の乱、萩の乱(前原)
  • 1877木戸病没
  • 1877西南戦争
    • 不平士族の思いをすべて引き受けて西郷は自決した? 強行に反乱を起こそうとする不満分子は西南戦争で皆討ち死にしたわけで(反乱軍の中でも敗色が濃厚になると逃げ出す兵が多かったそうで、そもそも逃げ出すような人間は新政府も怖くない。怖いのは討ち死に覚悟で向かってくる人間)、西郷が最初からそれを念頭においていたとしたら怖い。しかし、西郷も勝てるとふんでいたわけではないだるし、潜在的には同じ思いがあったのではないだろうか。
  • 1878大久保暗殺(1877-1878維新の三傑全員死去)
    • 暗殺に対してとりたてて警戒をすることもなく、西南戦争後の国民の不満を一身に引き受けて死んだと言ってもいい大久保。木戸、西郷、大久保が立て続けに死去したことで、維新の三傑時代は終わり、維新維新とうわついていた民衆の心も落ち着いた……という状況だったのかもしれない。

内閣準備時代

大隈政権

  • 1878竹橋事件
  • 1879沖縄県設置(3/27に琉球処分官松田道之が600人の兵と共に首里城に乗り込む。戦闘なき征服。琉球征服は岩倉使節団に参加した経験を持つ大久保の方針)
  • 1881明治十四年の政変(大隈を追放)

伊藤政権

  • 1882福島事件
  • 1884秩父事件

薩長交替内閣時代

【1】伊藤博文1

  • 1885内閣制度発足(海軍大臣:西郷従道)
  • 1886ノルマントン号事件

【2】黒田清隆

  • 1889大日本帝国憲法公布

【3】山縣有朋1

  • 1890第1回衆議院総選挙、第1回帝国議会

【4】松方正義1

  • 1891大津事件

【5】伊藤博文2

  • 1894-85日清戦争
  • 1894治外法権撤廃、日英通商航海条約
  • 1895下関条約、三国干渉

【6】松方正義2

【7】伊藤博文3

おやい時代

【8】大隈重信

  • 初の政党内閣(隈板内閣)

【9】山縣有朋2

【10】伊藤博文4

桂園時代

【11】桂太郎1

  • 「ニコポン宰相」「第2流内閣」
  • 総理大臣在職日数2886日(歴代1位)
  • 1901足尾銅山鉱毒事件、八幡製鉄所生産開始
  • 1902日英同盟
  • 1904-05日露戦争(連合艦隊を作る:山本権兵衛、その司令官:東郷平八郎)&
  • 1905ポーツマス条約

【12】西園寺公望1

  • リベラル。憲政の常道を慣例に。最後の元老。藤原氏の末裔。

【13】桂太郎2

  • 1910日韓併合、大逆事件

【14】西園寺公望2

  • 1911関税自主権回復
  • 1912明治天皇崩御

明治時代メモ

明治維新

  • アヘン戦争に負けて中国は蒸気船を買ったが、日本は蒸気船の造船技術を学んだ。
  • 教育の重視。江戸の寺子屋の頃からの教育ブーム。
    • 「孟子」(古いもの)と「西洋事情」(新しいもの)を同時に学ぶ柔軟さ。
    • 翻訳主義。西洋の書物をどんどん翻訳することで、技術を消化。文化が独立して保たれた。
      • インドなどの植民地となった国々では英語等での教育が行われたため、現在、主要言語が英語に。
  • 武士の配置転換。官僚や実業家に。技術は西洋から取り入れたが、人材は古いものを利用。「江戸を廃棄せずに再利用(ドラッカー)」
  • 渋沢栄一:現代日本の父。数多くの会社を作り、適材を経営者に。
  • 山辺丈夫:日本紡績の父。渋沢栄一に白羽の矢を立てられ、1年間イギリスの工員として働き、身をもって技術を学ぶ。専門用語を日本語に翻訳。大阪紡績。

関連リンク集

参考

  • NHKスペシャル 明治 プロローグ 今、明治に何を学ぶか ドラッカーが語る(2005)◎
このページをシェアする
Share on Tumblr