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* 2人で1人の藤子クイズ 〜藤子作品と合作(玉生洋一) [#a030614b]

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**第6回「わかとの」 [#d2088002]

今月は『わかとの』(昭和39年「週刊少年マガジン」連載)
を取り上げます。

『わかとの』は、FFランド版の奥付を見ても「著者 藤子不二雄A」となっており、
一般に「A作品」として知られています
(実際にはあまり世の中に知られているとはいえないですが)。
しかし、実は『オバQ』以上に合作といえる作品なのです。

では、早速クイズです。

~
:【第1問】(初級)|主人公のわかとのは誰が描いていたでしょう?&br;
 (1)安孫子素雄(A) (2)藤本弘(F) (3)石森章太郎

~
正解
























































A作品と言われるくらいだから当然(1)番
……といきたいところですが違います。

連載初期のキャラクターの描き分けは以下のようになっていました。


-わかとの:大金持ちの徳川家のぼっちゃん。カッパ頭。 …藤本弘
-サンスケ:銭湯の息子。ハゲ頭。わかとののライバル。 …安孫子素雄
-ハッタリ心臓:わかとののおつきのじいさん。伊賀忍者。…石森章太郎
-ミヨちゃん:サンスケの隣の家に住んでいる美少女。  …石森章太郎

実は、わかとのはもともと『サンスケ』というタイトルで連載が始まっており、
はじめはサンスケの方が主人公で、わかとのは脇役だったのです。
しかし、連載が続くうちにわかとのの方が人気が出たために、
主役が交代したということです。
というわけで答えは(2)でした。

もっとも、続編『怪人わかとの』(昭和42年「ぼくら」連載)では、
わかとのはA先生によって描かれていますし、
『サンスケ』においても少しだけA先生によるわかとのが登場します。

~
:【第2問】(中級)|下記のわかとのに登場するキャラクターはほとんどがAキャラですが、
ひとりだけFキャラが混ざっています。誰でしょう?&br;
 (1)ベラ坊:わかとののお屋敷のお手伝いさんの息子。ハゲ頭。
 (2)おじさん:外国帰りのおじさん。ずうずうしく居候を決め込む。
 (3)さる:わかとのが山にハイキングに行ったときに出会った猿。
 (4)トーキチロー:木下家のおぼっちゃん。実は猿。
 (5)きざ夫:木佐家のキザなおぼっちゃん。趣味は音楽と読書。
 (6)ゆかり:わかとのが出会ったお姫様のような女の子。男心には無頓着。

~
正解
























































引っ越した後のわかとのの周りには、サンスケの代わりに
魅力的なキャラクターがたくさん登場します。

答えは(3)番。

わかとのにそっくりで間違えられるという役どころなので、
F先生がペンをとったものだと思われます。

~
:【第3問】(上級)|わかとのはあまり多くの言葉を喋ることができません。
下記のうち、わかとのが喋った言葉で''ない''ものが一つだけあります。
どれでしょう?
>「アー」「ウー」「キー」「ヤー」「ムイーッ」「アヒー」「ネームーレー」「アロハー」「ウイウイ」「ギャオエーッ」「カゼニハルナコーワ」「アヤ〜」「パパ〜」「ウヒハア」「ブー」「ウヒクヒク」「ウフラー」「フホーム」「ムキハーッ」「パンパカパーッ」「ガチャガチャ」「チーン」「ワンプラスワンイコールツー」「543210」「フギース」「シューミー」「ウホン」「トーキチロー」「フーザーケーチャーイーカーンー」「アッホーッ」「ビヨヨーン」「オーバー」「オーケー」「ムシャシャシャ!」「プワーッ」「フンガアー」「ムキャキャのキャー」「ポピー」「アックンアックンチュースケパー」「ホーホケキョ」「おとうさまおかあさまお帰りなさい!」

~
正解
























































わかとのが喋った言葉でないのは「カゼニハルナコーワ」。
実際には「カゼニハコルゲンコーワ」と喋っています。
なぜ喋れたのかは謎です。

どこで喋ったセリフかが全部分かるあなたは、わかとの王の資格十分!


(「月刊[[藤子MM]]」1999年10月号に掲載されたものを加筆修正)

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