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映画『スター・トレック』(2009年公開/第11作目/4.5点)

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本日公開の話題の最新作映画『スター・トレック』。 私は先日、試写会で見ることができた。

冒頭でもう涙腺が緩み、その後は息をつかせぬハイテンションな展開でラストまで一気に突っ走る飽きさせない展開。 内容は浅いが、初めて見る人も単独の2時間映画として十分楽しめ、古いファンは色々と想像で補完できるいい映画だった。

※以下、ちょっとだけくわしく書くので、ネタバレに注意してお読みください。

超高速ジェットコースタームービーに生まれ変わった、新生『スター・トレック』

  • マニアでなくとも予備知識なしで楽しめる。
  • 今までにない、アクションを重視した演出。

……といったレビューは各所にあるが、まったくそのとおりの出来になっている。 不思議なのは、古くからのマニアにも受け入れられているという点。 理由としては下記のようなものが考えられる。

  • ストーリーをあえてあまり深いものにしていない。
  • 「今までにない面」を描きつつも「それらしさ」を失っていないキャラクター。
  • 気づかなくても楽しめるが、気づくとより楽しめるマニア向けの小ネタがちりばめられている(「コバヤシマル」や「アーチャー提督の飼い犬」など)。

これらの仕掛けによって、ST初心者にとっては明快なアクションムービーとして存分に楽しめ、マニアは「描かれていないが、このキャラクターはこういう状況をくぐりぬけてこう考えたんじゃないか」などと、色々と妄想して楽しめる、2元的な作品に仕上がっているといえる。

※次項以降、ストーリーの流に沿って雑感を書いていきます。

冒頭でもう泣きそうに

冒頭から大戦闘シーン。この後、息をつかせるひまはほとんどなく場面が転換していく。 私は、待ちに待ったSTの新作をやっと見ているんだという喜びと、カークが生まれたシーンに立ち会ったという感動でもう泣きそうになってしまった。

不良カークの少年時代

場面が変わって、予告編でもおなじみのスポーツカーを乗り回す少年カークのシーン。 車に付いているガジェットがNOKIA製なのが新鮮。 ここでカークが入隊するまでの葛藤が描かれるわけだが、ストーリーに深みを持たせる方向でいくならば、母親との日常生活や周囲の人間が悩む様を丹念に描けばよかったと思うが、そんな停滞するシーンはほとんどなし。 そのあたりは妄想で補完しろということだろう。

  • 保護者代わりとしてのパイクの登場は新鮮。
  • ドクターとカークが同期入隊というのにびっくり。

カークの仕官候補生時代

カークのベッドシーン、ウフーラの着替えを盗み見るカーク、コバヤシマル・テストなど、見所たくさん。 後にTOSで異星人に囚われた際にカークとウフーラは熱烈なキスを交わすわけだが、この世界で同じ星に降り立った際にはどうなってしまうのか、想像力がかきたてられる。

バルカン上空での攻防

無理やりエンタープライズに乗船するカーク。 スールーやチェコフなどのおなじみのレギュラーキャラも続々と登場する(2人はカークよりも長いキャリアを持っている!)。 ここで、この作品はST3やST3に影響を与えた『さらば宇宙戦艦ヤマト』と同じで、「おなじみのキャラクターが1つの船に集結するまで」を楽しめる映画でもあるのだと気づいた。 今回の作品は時系列だけを考えれば主要キャラは初対面だが、昔の作品を知っている観客からすれば、馴染みのキャラクターが集結していく様を眺めているだけで無条件である種の快感を味わえる。

※ストーリーの途中ですが、続きはまた後ほどゆっくり書きます。  興味のある方は、ぜひ映画館へ! 見て損はない作品に仕上がっていると思います。  お気に入りのキャラクターができたらBS2で放送中のTOSをどうぞ!

アンケート

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