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『999』盗作騒動

コラム

目次

槇原敬之に「999」盗作騒動

おそらく真相は「どこかで聞いたものが記憶にすり込まれたのかも」という釈明通りなのだろう。
CHEMISTRYとの兼ね合いもあって「盗作でした」とあからさまに楽曲の価値を下げるような行動をとれないのは分かる。しかし、法廷闘争に持ち込むのは違うんじゃないか?
松本零士に謝罪し、謝礼を支払った上で、『銀河鉄道999』からの引用を認め、作品としての『銀河鉄道999』の素晴らしさをおおいに宣伝した上で「だからこの楽曲も素晴らしいんです」とあくまでも前向きに主張すればいいのに。
宮沢賢治を引き合いに出して松本零士作品を批判しているようでは、自らの首を絞めているようなものだ。
(2006.10)

【追記】問題なのはネタ元を万人が認識しているかどうか

槇原の所属事務所が「銀河鉄道というタイトルも先人がつくった言葉」と反撃していることについて「もっとも」だと納得してしまっている人もいるが、「ネタ元が明らか」という点でまったく意味合いが違う(『銀河鉄道の夜』の方がパクリだと思っている人はいない)。松本零士先生も金や権利を主張しているのではなく「オリジナルの所在」をはっきりさせたいだけなのだ。

【追記2】問題の本質が何かを分かっていない人々

この件についての世間の反応(テレビ、ネット、友人との会話での反応)を見ると、意外と槇原擁護派の意見が目立つ。松本零士が声をあげたという事実だけに反応して「松本零士に失望した」などと言っている人はそもそも問題の本質を見ようとしていない。「槇原ファンだから何が何でも槇原擁護」などと言う人もいるが、それは思考が停止している人間だ(「松本ファンだから擁護してるだけだろう」という考えも同様)。

【追記3】問題はオリジナルの所在が認識されているかどうか

法的に盗作かどうかは問題ではないのだ。先人がすでに繰り返し使用してきたスローガン(テレビCMでも使用された)と似たような「サビ(=その曲で一番プッシュされるフレーズ)」の曲になってしまっているのが事実なのだから、「松本側<槇原側」と主張するのはどんなに大目に見てもおかしい。
それに対して、槇原側は否定を続け、その姿勢が松本側を貶める結果に繋がってしまっている(一度は「耳に入ってしまったかもしれない」と認めかけたというのに)。それが問題なのだ。

「結果として似たような歌詞ができたわけですから、『盗作ではありませんが、すいませんでした』と言えば済む話」との言葉が下記ページにあるが、まさにその通りだ。
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_10/g2006103012.html

(2006.11)

【追記4】槇原側が逆謝罪要求

http://www.news24.jp/70685.html
http://www.makiharanoriyuki.com/home.html

意図的な盗作ではないにせよ、結果的に先人の作品に似てしまったのは紛れもない事実で、その事実自体が様々な人に迷惑をかけているわけだから「謝罪しろ」と要求するのは逆ギレと言われても仕方ないのでは?(松本零士自身が声を上げる前から「似ている」ことは話題になっていたわけで)

槇原自身の会社関係者、スポンサー、支持してくれるファン等の迷惑を掛けた人たちへの配慮から今回のような対応になったのかもしれないし、「意図せず似てしまった」ことには同情もする。しかし、松本と槇原の両方を好きなファン(今回の件の実情も一番察しがつくファン)の気持ちはどうなる? 逆謝罪要求はそのようなファンの存在を蔑ろにした行為ではないだろうか。

記事には、槇原側は「法的手段による決着も辞さない構え」とあるが、おそらく裁判にはならないだろう。
勝てるわけないから。

(2006.12)

【おまけ】現状のまとめ

  • 松本派
    • CHEMISTRYの所属レコード会社は謝罪した上で「コラボレーションとして丸くおさめましょう」と提案(槇原側はそれを拒否)。
    • テレビ週刊誌等は9割方松本擁護。
    • 多方面から分析しているサイトはほぼ松本擁護。
  • 槇原派
    • 「松本側が著作権と金を要求している」と勘違いしている法律関係者等には槇原擁護派がやや多い(的外れ)。
    • 事件の表面的な印象だけで書かれているブログ(考察等は書かれていないブログ)の半数程度は槇原擁護派。
      • 槇原楽曲の素晴らしさを十二分に認識している主に若い人には槇原擁護派がわりと多い(ちなみに僕も槇原楽曲の素晴らしさは認識していますが、それだけですべてを判断してはいかんのですよ)。
  • 誤解されやすい事柄のメモ
    • 松本側は著作権を法廷で争う考えはない。金銭も要求していない。
    • 名作『銀河鉄道の夜』から『銀河鉄道999』が発想されたことは周知の事実で、松本零士がそれを隠したことはない(わざわざ書くのも何なんですが、21世紀においてはそれすら知らない人もいるので)。ちなみに、宮沢賢治の弟の宮沢清六氏から拝借の許可をきちんと得ているのだとか。
    • 使われている単語が皆わりとありきたりだからといって、その組み合わせで作詞するのも簡単……と考えるのは間違い。「試しに作詞してみれば分かる」と、とある作詞家も問題のフレーズに創意があることを認めている。

↓下記のまとめwikiにくわしく載っています。
http://www19.atwiki.jp/999pakuri/

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