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タヌの恋い

リレー小説

タヌの恋い

[1] - ぴょんすけ

タヌはタヌキの若者です。シバカリ山で、おっ母と2匹
で暮らしてます。
おっ母は、体が悪くいつも寝込んでてタヌはとても心配です。
「おっ母!おら、山をおりてもええか?おら、村さ行って嫁っこば、みつけでくる!その間元気で待ってでけろ!」
おっ母は一言だけこう言いました。
「おいっタヌ。こごの山さだば、嫁っこはいねぇ。村さいってもいいよ。ただなぁ、おめぇも知ってる
と思うがタヌキの力を使えるのは一生に3回だから、注意をするんだよ。」
おっ母が言ったタヌキの力とは変身のことです。
タヌは勇気を出してこう言いました。
「おら、人間に変身する。それでここに人間の嫁っこば、つれでくる。おっ母も悪いが人間の婆さまになって
まっててくれ!」
タヌの言葉にタヌの母親はゆっくりうなずきながら寝てしまいました。
翌朝、タヌが目を覚ますとおっ母がオムスビを作っていました。タヌは涙を隠しながらシバカリ山を後にしました。
でも本当はタヌの母親にはもう変身する力はありません。

タヌは人間の村が何処にあるかわかりません。
そこにちょうど通りかかったモンシロ蝶さんにタヌは尋ねました。
「モンシロさん。人間の村に行くにはどうすればいいの?」
モンシロは山一番の物知りです。モンシロは得意な顔で言いました。
「人間の車を見つけたらそれに乗り込めばいいんだよ!」
そう言いながらモンシロさんは、行ってしまいました。

タヌは一回目の力を使うことにしました。
「タヌ神さま!オラを蝶にしてけろ!!」
するとタヌは綺麗な蝶になりました。タヌはおもいっきり高く飛びました。高く高く飛んだら少し先に
人間の車を見つけました。開いてる窓から車内に入って人間が来るのを待ちました。
しばらくすると老けた人間が車に戻ってきました。
タヌは見つからないようにしていましたが、あまりに綺麗な蝶のため老人に見つかりました。
老人は心がやさしかった為、蝶をながめながら村まで帰りました。
老人が車から降りようとした時、タヌも外の人間の世界に飛び出ました。
少し高くとんだら沢山の人間がいることにタヌはビックリしましたが、すぐに2回目の力を使うことにしました。

「タヌ神様!オラを人間にしてけろ!!」
タヌは、タヌキ界ではイイ男なので人間になっても、もち男前でした。ただ..素っ裸でした!
偶々近くにいた若い娘は、あわててタヌを家につれこみました。
「お兄さん。裸だと警察に捕まるからこれを着なっ!」
タヌは「捕まる」という言葉が一番キライな為、あわてて服を着ました。
落ちついた後、タヌは娘によく礼を言いました。そしてオムスビを一つあげました。
娘はオムスビを一口食べると不思議なことを言いました。
「あなた、本当はタヌキじゃなぃ?」
タヌはびっくりして顔を横に振りました。
「いいえ!絶対タヌキよ!」
タヌは下を向いたまま考えました。
なんでバレてんのかなぁ..タヌ神さまのミスかなぁ?
「実は、私、タヌキなの。モミジ山から来たの。モミジ山ではタヌキは私だけなの。オムスビの味と、あなたの臭いで
わかったの。あなた、タヌキでしょ」
タヌは、まだビックリしていたが「うんっ!」と言いました。

二人はシバカリ山に行くことになりました。
娘もまだタヌキの力を使えるという事なので二人で一緒にタヌキの力を使いました。

「タヌ神さま!おら達をタヌキに戻してけろっ!!おねがいします!!」

二人は二匹になりました。

おっ母は、喜んで二匹を祝福しました。もしも人間のまま戻ってきたら、おっ母はいなくなるつもりだったそうです。

タヌの家族はいつまでもいつまでもいつまでも、幸せに暮らしたそうです。

−おしまい−







ps.一人で書いてしまった!ごめん!

(1998/09/27 (日) 19:16:20)

感想 - TAM

ぴょんすけさん、大作『タヌの恋い』をどうも!
ユーモアのある文体にほのぼのしました。
「ここで区切れたらこういう展開にしてやろう」と思いつつ読み
進んでいたら完結してしまいましたが……こういうのもアリです。
(2006年1月から、リレー小説でない小説の投稿は禁止になりました)
また寄稿して下さいね!

(1998/09/29 (火) 05:40:25)

補足

このリレー小説は『続タヌの恋い?』に続いています。

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